大原港便り&フィッシング
バックナンバー2008年
 地引網 アジが大漁 08.8.15

 
「一宮町地引網保存会」の 室川さんからお誘いをいただき 地引網漁風景を見てきました 場所は一宮海岸 真夏の太陽がガンガンに照りつける暑い日でした。

 

          網を仕掛けに出た船が 砂浜に戻ってきたところ

  

 昔はこのあたりで 盛んに行われていた地引網漁ですが 今は漁業としてではなく 文化伝統を継承することや 観光漁業を目的として保存会がつくられ 定期的に活動が行われているようなのです。 ちなみに観光地引は 1回につき6万円だそうです グループ団体で楽しむにはいいですよね・・・

 

 手で引くというよりも 腰に回した紐で 太いロープを引き寄せる 初めのうちはユックリ ノンビリそんな感じ 網はロープの先端部分に仕掛けている その昔多娯作も 社員旅行や仲間たちと遊んだこと思い出しました スズキの大漁に出会ったこともありましたっけ・・・。

 
 
 大勢の人たちが 長い時間を掛けロープを引き やっとのこと網の部分が見えてきました。 見物客の誰かが言ってました「手でなんか引っ張ってないで ウインチ機械を使えば簡単じゃないの・・・」 でも それでは風情がないし 伝統的文化の継承にはならないよネ

 

 途中の網にも小アジやイワシが引っ掛かって 大漁の予感が ウミネコたちも大挙し オコボレ狙い



 最先端の袋状の網が引き寄せられると アジの銀鱗が踊ってる・・・目測3トン近い大漁 重くて大きな塊は簡単には引き上げることが出来ない 打ち寄せる波の力を利用して みんなで力を合わせ 「エイヤー コラー・・・・」






                今日は久しぶりにアジの大漁でした 





 

     情報を聞きつけてか? 魚屋の軽トラも引き取りにやってきた



 魚の引き上げが終わると 次回に備え網の始末 カモメ ウミネコも大満足で・・・



 地引網保存会の会員は200名ぐらいいるそうで 毎回数十人がやってきて 網を引くとのこと 獲れた魚は参加会員で分配するそうで この日大バケツ1.5杯分が各位に割り当てられたそうです 見たところこの大バケツには2〜30キロくらい入りそうでした。

 暑い中 皆さんお疲れ様でした。
           
        網場の仲間と大宴会  
5月10日 


  
 
千葉TVで放映される「演歌大行進」を千葉の文化会館まで見に行って、美川憲一のトークに大笑いして、岬に戻ると近くのスナック「花水木」で、久しぶりの大宴会・・・

    

 明日は時化模様「この分じゃ、船も出せネッペヨー・・・」そんな訳で明日は寝坊も出来る、そうと決まればドンチャカ騒ぎで大盛り上がり

   

  

       

      虫歯を見せたい訳ではないだろうが、大口開けて笑いコケル松本船長

  

                初公開 お座敷芸まで飛び出して 

        

        

      全員参加、盆踊り「炭坑節」が始まった、更には昔懐かし、マンボまで 

  
 飲んで歌って踊って、漁が忙しく遊ぶ暇がなかったこの2ヶ月分を、一気に取り戻す勢い、平均年齢60歳もまだまだ元気です


        
今日もイナダ漁     5月8日

 昨日も今日も網場の手伝い、この2〜3日、我が正和丸のイナダ水揚げは、1トン前後とやや低調、従って網はがしの仕事量は減るのですが、その分お手伝いにやってくる助っ人の数は減るので、一人頭の仕事量はそんなに変わらない。

 

    このところイナダに混じって、アジやサバも多く掛かるようになってきた

 

 時には恐ろしい顔した、アナゴの大親分みたいな得体のしれない魚も掛かってくる、
                    ペットボトルで大きさを比較してみて下さい。

   こんな魚も見たことはない、初多面、言っちゃ悪いけど、かなりグロテスク

 

  私の担当である、あばと呼ばれる網をたたむ仕事も、漁獲の多寡に関わらず全く一緒で、エンヤコラどっこいしょと、今日も力いっぱい網をたたんできた。

 

  多娯作がたたんで積んだ網の山、今日の出来はかなり悪い、不満足、反省

                
       千葉県女性漁業士にとし子ママが・・・  2008年5月 

       
     
             
 
  大原港は季節遅れのイナダで大忙し 4月30日
 
 
この冬、「イナダが獲れねえデ、マイッチまうよ・・・」そんなボヤキを洩らしていた松本船長ですが、4月も末になって大漁続き、お陰で浜は活気付いているのです・・・

 
 

 この数日3トン程度の水揚げがあったのですが、30日は4.2トン、一匹が仮に700gのイナダだとすると、1トンで1400匹、4トンで6000匹くらい、それはもう膨大な数量です。

 船に積まれた長い網を、ローラーを回しながら岸壁に水揚げ、ブルーのシートが敷かれた上でイナダを網からはがして、氷水の中に放り投げるのです。

 いつも10名くらいのベテラン作業員が座って網はがし、その両脇に網をたたむ係りがいて、浮子(ウキ)側の網をたたむことを「あば」と言うらしく、それが私に割り当てられた仕事、全体を把握しながら高度の技術を必要とする作業と思いきや、桜井さんいわく、「誰にでも出来る、最も単純で、技術を必要としない作業」とのこと、クヤシイけれどそれが多娯作の担当です。
 

  

        多娯作が、積んだ網の山、判断力も技術も少しは必要なんです

 その日の漁にもよるのですが、あばの作業は、6時頃から始まって、2〜3時間立ちっぱなですから、ケッコウ腰にきて、けして「楽な作業」とは言えないのですが、でもこの歳になって「漁師の仕事をさせてもらえる」というのは、ケッコウ楽しいことで、「あと20年も若かったら、漁師に転職するチャンスもあったかな?」 そんなことを考えたり、何か冗談、ヨタ話をさがしながら作業に励むのです。

  

 網はがしの作業が終わると、トラックで漁協の荷捌き所に運び、職員に立ち会ってもらい、検量及び出荷の手続きを・・・

 

       ダンベと呼んでいる大きな水槽に、600キロのサカナを入れて・・・

 

   皆さん手馴れた手つき、ベテランの技です、多娯作はヨタヨタフラフラしてるだけ

 

                      こちらはイワシ船

 

 

          忙中閑あり、こちら松正丸のノブちゃんが・・・
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